剣道の理念
剣道は剣の理法の修練による人間形成の道である。
剣道修練の心構え
剣道を正しく真剣に学び、心身を練磨して旺盛なる気力を養い、剣道の特性を通じて礼節を尊び、信義を重んじ誠を尽して常に自己の修養に努め、以って国家社会を愛して 広く人類の平和繁栄に寄与せんとするものである。
(試合に勝つだけを目的に稽古をするだけでなく、剣道を正しく真剣に学び、技術の向上と共に、正しい心と健康な身体を作って立派な剣士となり、よく勉強し、社会の役に立つように心がけ、剣道の稽古に取り組む)
生涯剣道をめざせ!!
剣道修業はここまでやれば良いというものがなく、奥深いものです。 年代・技術に応じた修練 があり、個人差もあります。
幼少の頃から剣道を始めてもなかなか芽の出ない人もいますが、中学・高校・大学・社会人と修業を続けることによって必ず 花の咲く時 が来るはずです。
剣道修業は決して楽なものではなく、笑いながらできるものでもありません。 厳しさの中から楽しさ が生まれてくるのです。
この様な事から、剣道を続ける事により体力はもちろん心神を養う事が出来ます。
そのために必要な 礼儀・精神・基礎 に重点を置き指導して行こうと考えている道場です。
<初代館長 範士九段 高野 武>
財団法人全日本剣道連盟前審議員・神奈川県剣道連盟元会長
大正9年2月5日茨城県藤代町にて誕生。
昭和13年旧制中学を卒業後、東京九段下にある剣聖高野佐三郎先生の修道学院に入門、塾生になると同時に拓殖大学に入学。
昭和17年先輩塾生であった高野初江と結婚。横田姓から高野姓となる。 翌18年学徒出陣として応召され、終戦とともに復員。金沢区で家業に就く。
終戦後昭和27年11月に現住所に高野道場を設立。戦後 剣道解禁後昭和29年神奈川県警に奉職し、警察剣道の復活と興隆に寄与する。
全国警察大会・管区大会に個人・団体と出場し優秀な成績を残す。師範奉職後も、巡回師範・学校教官・特練監督・副主席師範・主席師範として昭和53年まで警察術課に貢献し、警察本部長より名誉師範の称号・功績賞を授与する。
神奈川県剣道連盟では長期にわたり常務理事・副理事長・理事長・会長を務める。
全日本剣道連盟においては、全日本選手権大会・東西対抗・明治村大会など選手としても出場、各種大会の審判員・審判長としても活躍。審査員・評議員・審議員としても全国的視野にわたって剣道の普及発展に貢献する。
この間、文部大臣より体育功労感謝状並びに表彰状、全日本剣道連盟会長より表彰状、神奈川県教育委員会より体育功労賞、横浜市体育協会より体育功労賞、神奈川県剣道連盟より表彰状を授与する。
平成12年12月入院加療中、平成13年1月14日逝去。(享年80歳)
<教士七段 高野 初江>
大正8年1月20日神奈川県横浜市にて誕生。修道学院に入門。当時女性剣士はほとんどいなかった。
日本初の女性剣士七段となり、女性剣士最高峰として活躍する。
高野武と結婚後、株式会社東陽社を設立し、女社長として会社を経営しながら高野道場も設立。 以後、門下生の指導・育成に貢献した。
<三代目館長 教士八段 髙野 力>
昭和39年3月18日神奈川県横浜市にて誕生し、5歳から剣道を始める。鎌倉学園高等学校卒業後、拓殖大学へ入学。大学卒業後は東洋水産へ入社の後、現在東陽社代表取締役。